脳ドック

脳ドックの目的

画像配置 150x150
東芝メディカルシステムズ EXCELART Vantage V9.51 1.5テスラ

 脳ドックの目的は、無症状の人を対象に、MRI、MRAによる画像診断を主検査とする一連の検査により、無症候あるいは未発症の脳および脳血管疾患あるいはその危険因子を発見し、それらの発症あるいは進行を防止しようとするものです。

主な発見の対象

  1. 無症候性脳梗塞
  2. 脳卒中の危険因子
  3. 未破裂脳動脈瘤
  4. 無症候性頭蓋内および頸部血管閉塞・狭窄
  5. 高次脳機能障害
  6. その他の機能的、器質的脳疾患となります。

脳ドックの対象者

  1. 無症候性脳梗塞
  2. 40歳以上の方
  3. 家族が脳梗塞、脳出血で倒れられた方
  4. 高血圧、心臓病の方
  5. 糖尿病、高脂血症の方

脳卒中と動脈硬化

 脳卒中の原因は、遺伝性の示唆されている疾患もありますが、主として動脈硬化によるものです。両親、兄弟姉妹、祖父母等に脳卒中の患者がいるからといって、自身も脳卒中になるわけではありません。 しかし、脳卒中自体は即遺伝する病気とはいえませんが、その体質は生活環境に深く影響されると考えられます。 また、動脈硬化は長い年月をかけて進行するもので、改善が難しいといわれています。 この動脈硬化を促進させる因子を危険因子と呼びます。

 危険因子には生活習慣病の代表格でもある高血圧、脂質異常症、糖尿病や喫煙などがあげられます。 脳卒中を防ぐためには、このような危険因子を予防・改善する食生活や生活習慣を身につけることが大切です。

クモ膜下出血や脳梗塞などを予防

 脳卒中と呼ばれる病気の中で、脳ドックの予防効果が最も期待できる病気は「クモ膜下出血」です。 クモ膜下出血は、その多くが「脳動脈瘤」が破裂して出血を起こすものです。 脳動脈瘤は、未破裂の状態(未破裂脳動脈瘤)であればほとんど症状がないにもかかわらず、ひとたび出血を起こすと死亡率も高く、後遺症が残ることも多い病気です。

 脳ドックでは、この未破裂脳動脈瘤を発見し治療することで、出血を予防することができます。 また、知らないうちに症状の出ない部分に発生していたり、とても軽い症状だったので見過ごされたりして、後で脳ドックなどの検診で発見される脳梗塞や脳出血があります。これを「無症候性脳梗塞」、「無症候性脳出血」といいます。これらがある人は、将来症状の出る脳梗塞や脳出血になる可能性が高いといわれています。

 脳ドックでは、このような無症候性の脳卒中を発見し治療を開始することで、重大な脳卒中の発症を減らすことを目標としています。

脳ドックの検査内容

脳MRI

 MRI(核磁気共鳴画像法)は電磁波を当てることで脳の内部を3次元画像としてモニターに映し、異常を調べることができる技術です。断層像を得ることも簡単にできるため、病変部の位置や進展範囲を目で見て判定できます。MRI装置ではX線による被爆もありません。この脳MRIによって分かる病気は、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳卒中、動脈瘤、多発性硬化症などです。

正常MRI
FLAIR像

陳旧性ラクナ梗塞
FLAIR像

脳MRA

 MRA(磁気共鳴血管画像)はMRIを用いて、脳内の血管の様子だけを映し出し、詳しく観察できる技術です。コンピュータグラフィックスを使って3次元的に血管の様子を観察することにより、くも膜下出血の原因となる脳動静脈奇形や動脈病などを早期に見つけることができます。また、動脈瘤のスクリーニング(ふるいわけ)検査にもよく利用されます。脳MRAによって分かる病気は他に、脳梗塞、もやもや病、閉塞性動脈病変などです。装置はMRIと同じもの(MRI装置)を使用します。

正常MRA

左内頸動脈瘤3mm大
MRA画像

頸部MRA

 MRAの技術を使って頸動脈の様子を観察するのが頸部MRAです。首の左右の側部にある頸動脈は、心臓から脳へと通じる大きな血管です。頸動脈の部分で動脈硬化が起きて血管が詰まると、やがて血の塊や動脈硬化のかけらが脳の血管にまで流れて血管を塞ぎ、脳梗塞を起こす恐れがあります。頸動脈に動脈硬化や頸動脈狭窄などが起きていないか調べることで、脳梗塞の兆候が分かります。

正常MRA

左内頚動脈狭窄(血流低下)
MRA

頸部超音波検査

 頸部に超音波を発する装置を当てて、頸動脈の様子をモニターに映し出して調べるのが頚部超音波検査です。いわゆるエコー検査です。動脈硬化によって、頸動脈の血管の壁が厚くなったり、狭くなっている様子を観察できます。MRAよりは簡易的な検査法と言えます。脳卒中に代表される病気を防ぐには、脳ドックを定期的に受けることが最も効果的な方法です。一般的な人間ドック、がん検査などのほかに、脳の健康にも十分に注意を払いましょう。

正常(短軸像)

プラーク有り(短軸像)

検査料

脳ドックの検査項目
① 問診 ② 診察 ③ 頭部MRI ④ 頭部・頚部MRA ⑤ 超音波検査 ⑥ 心電図 ⑦ 尿・血液検査
脳ドック料金 40,000円(税別)
検査終了後(検査当日)、医師が結果を説明いたします。

※総合脳ドックの血液・尿検査の結果については、後日結果報告書を郵送させていただきます。

お問い合わせ先

 予約制となっておりますので、当院受付に直接、またはお電話でお申し込みください。お申込みのあった方には、受診日2週間前にご案内・質問票・検尿容器などを郵送いたします。キャンセルされる場合は、受診日2週間前までにご連絡下さい。

 099-282-0051(代表)

月曜日~金曜日
受付時間:午前9時30分 ~ 午後4時30分

(担当:丸田 純・馬場 拓朗)