リハビリテーション部
心身に障害を持つ患者さんが、生きがいのある社会生活を送れるよう、地域に根差しかつ暮らしを支えるリハ活動を実践します。
基本方針
- 患者及び家族に対し、良質のリハビリテーションサービスを提供します。
- チーム医療のもと、患者の身体機能の回復に最大限の努力を行います。
- より質の高いサービスを提供するために自己研鑽に努めます。
リハビリテーションの対象となる方
- 麻痺(手や脚が動かない・動かし方が何かおかしい・手の細かい作業がむつかしい)
- 拘縮(関節の動く範囲が制限されている)
- 筋力低下・失調(手や足の力が弱い・手や脚の動きがぎこちない・上手く歩けない)
- 歩行障害(上手く歩けない、歩き方がおかしい)
- 感覚障害(触っても感じない部分がある・しびれや強い痛みの部分があるなど)
- 高次脳機能障害(失認・失行・見当識障害)
- 失語症、構音障害(うまく話せない)
- 嚥下障害(上手に飲み込めない、むせる)
【理学療法】理学療法士 10名(平成27年4月1日現在)
理学療法は、病気や怪我、体力低下などにより十分な運動機能を発揮できない方を対象に、機能回復・維持を目的に行われる医療です。 具体的には寝返る・起き上がる・座る・立ち上がる・立つ・歩くといった基本的動作能力の向上を図り、日常生活活動(ADL)の改善へと繋げていきます。
理学療法の内容は、主に運動療法・物理療法・ADL訓練です。その他、家屋調査の実施・補装具の調整・ご家族への介護指導なども行っています。
【作業療法】作業療法士 7名(平成27年4月1日現在)
作業療法では、その人がその人らしく生活していけることを目標に、日常生活動作(食事・排泄・入浴・更衣・整容)を中心としたリハビリを実施しています。 硬くなった関節を動かしたり、筋力をつけるといった機能訓練だけではなく、在宅生活で実践できる動作の獲得を図るために、家屋調査等環境整備を行っています。
このことはご本人だけでなく、ともに生活されてゆく御家族とも在宅での生活スタイル、介助方法について話し合い、リハビリプログラムに役立てています。
【言語聴覚療法】言語聴覚士 5名(平成27年4月1日現在)
脳卒中などの病気による「失語症」や「構音障害」のことばの問題や、記憶・注意などの「高次脳機能障害」で困っている方に対して検査を行い、その方に適した個別訓練プログラムを立てコミュニケーション能力の改善を目指した訓練を行います。
また、食事のときに食物が飲み込みにくい、咳き込むことが多いなどの問題がある「摂食・嚥下障害」に対して嚥下造影検査(VF検査)などの評価・訓練を行い、安全かつ確実な食事をしていただける方法を提案、指導しています。